近視の進行を予防するには?近視進行に伴う影響や近視抑制に効果的なコンタクトレンズの特徴を解説2025.02.28 新着情報・ブログ

パソコンやスマホを使った仕事・動画鑑賞・ゲームなど、電子機器の画面を見ることが多くなり、現代人は目を酷使する生活が日常的です。
そんななか、「近くのものは見えるのに遠くが見えない」「ついつい目を細めてしまう」など、視力低下にお悩みの人も少なくないのではないでしょうか。
あるいは、子供時代から視力があまりよくなく、大人になっても“ぼやけて見づらい”症状に悩んでいるケースもあるかもしれません。
近視は「遠くのものが見えづらい」という視力の低下だけと思われがちですが、実は進行すると失明にも繋がる病的な目の病気を引き起こすリスクもあります。
今回は、近視の進行や目に及ぼす影響、近視抑制の方法で効果があるコンタクトレンズの種類などを詳しくお伝えしていきます。
近視の回復とその影響について
近視は治るの?視力の回復はできる?
近視には、軸性近視と屈折性近視、仮性近視という種類があります。
このうち仮性近視は視力の回復が期待できますが、眼球の形が変わった状態の軸性近視の視力回復は難しいです。近視と言われている多くは、軸性近視と言われています。
ただし、近視が進まないように「近視抑制」を行っていくことで、視力が低下するのを防ぐこともでき、日々の生活を向上させることはできます。
病的近視が将来的に与える影響について
近視は軽度で済むこともありますが、重度になると「病的近視」になることがあります。
病的近視は、目の病気になることや、ひどければそれが原因で失明するリスクが高まると言われています。
たとえば、子供の頃に軽度の近視を放置したまま成長した場合、眼軸が極端に延長します。
眼球の容積が増えることで、眼球を形成する網膜、脈絡膜、強膜などが“薄く”なり、後ろ側に引っ張られる状態になります。眼軸の伸びは、単に視力の低下だけでなく、眼球の構造への異常にもつながってしまうのです。
構造が薄くなると強度が弱まるため、眼球が伸びるだけでなく、ボコボコと変形することもあります。網膜剥離や緑内障、黄斑症など、失明を引き起こす目の病気の罹患率が相当高まる状態です。
近年のさまざまな研究により、近視は視力が低下するだけでなく、将来的な目の病気にも深く影響することが分かってきました。
近視抑制の方法とコンタクトレンズの役割
近視抑制の方法として、これまではメガネが代表的でした。
近年は、見た目を変えないコンタクトレンズを選ぶ方も増えています。
視力の“矯正”を目的としたメガネやコンタクトレンズの使用

近視を矯正するために多くの方々がイメージするのは「メガネ」ではないでしょうか。視力が低下した状態を補うことができます。
近視が軽度の場合、見えづらいときにメガネをかけるという使い方も可能です。
ただ、度数の合わないメガネをかけ続けると目に負担です。裸眼での視力に応じた処方箋のもと、度数に合ったメガネを作ることが大事です。
成長期の子供の場合、目の状態や視力にも変化が生じるため、定期的な受診をおすすめします。
一方、コンタクトレンズでも視力を矯正できます。コンタクトレンズは高度管理医療機器ですから、適切な度数のものをしっかりと管理しながら使うことが重要です。
近年はインターネットで気軽に購入できるコンタクトレンズもありますが、度数が合わないものを使うと逆に目に負担がかかります。それに、自己流で使い方を間違うと角膜に傷がつくこともあるため注意しなければなりません。
眼科医の指示のもと、正しく使うことで近視による視力の低下を矯正することができるでしょう。
近視を進ませない“抑制”を目的とした治療方法
次にお伝えしたいのは、近視の進行をおさえる「近視抑制」の治療についてです。
正視なら眼球の形は円形ですが、近視は眼軸が伸びて楕円形になります。本来ピントが合うはず奥行きが長いことから手前にピントがずれ、遠くのものがぼやける症状を引き起こす仕組みです。
つまり、眼軸を伸ばさないことが、近視抑制につながります。伸びをおさえる効果がある点眼薬やコンタクトレンズを使った近視抑制治療が効果的です。
近視抑制用コンタクトレンズの種類と特徴

近視抑制効果があるコンタクトレンズの種類には、「オルソケラトロジー」と「多焦点コンタクトレンズ」があります。
多焦点コンタクトレンズ
近視抑制の効果がある、多焦点コンタクトレンズもあります。
オルソケラトロジーと比べた際の特徴は、
・ソフトコンタクトレンズで柔らかく装用時の痛みを感じにくい
・低刺激のレンズのため角膜を傷つけるリスクがあまりない
・近視の度数が強い人も使うことができる
・使い捨てなので安心
・衛生的に使える
・スポーツをする人にもおすすめ
・リーズナブルな価格
という点です。
光の焦点を中央で合わせ網膜の手前でピントが合うような設計の多焦点コンタクトレンズは、近視抑制効果が期待できます。
当院でも多焦点コンタクトレンズをご提案することがあり、小学校高学年からも始めることが可能です。
また、近視抑制の点眼薬もあります。就寝前に1滴ずつの点眼でも効果が期待できる方法です。点眼を続けることで約60%程度は近視の進行が抑制できるとも言われています。
多焦点コンタクトレンズとの併用により、近視抑制の効果が一層期待できます。
近視抑制用コンタクトレンズの使用方法と注意点

正しく使うことで近視を抑制する効果があるコンタクトレンズ。使用方法や注意点をご紹介します。
近視抑制用のコンタクトレンズの使い方と注意点
多焦点コンタクトレンズは、使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズです。1回ごとに清潔なレンズを装用することができるのが使い捨てコンタクトレンズのメリットです。
ただ、レンズ自体は綺麗で清潔なものでも、手に汚れがある状態で触れると不衛生になるため注意が必要です。
1日だけという使用期間をしっかり守ることが大切です。誤った使い方をすると角膜に傷がついたり炎症が起こったりします。
たとえば、一時的に目から取り外し、その後、しばらく経ってから再び装用する使い方はいけません。
高度管理医療機器であるコンタクトレンズを使う際は、
・コンタクトレンズの注意書きをきちんと読む
・医師の指示に従って使う
・定期的に眼科受診をする
といったポイントをおさえて正しく使いましょう。
特に、お子様の近視抑制のために多焦点コンタクトレンズを使う場合は、親御さんが正しい管理ができるようにすることが大事です。
当院による近視抑制コンタクトレンズ
当院では、多焦点コンタクトレンズを用いた近視進行抑制の治療を行っています。眼軸が伸びるのをおさえることができる1日タイプのコンタクトレンズです。
ソフトコンタクトレンズなので「コンタクトレンズが初めて」という方でも痛みをあまり感じずに安心してお使いいただけます。
コンタクトレンズ入手までの流れ
はじめに、多焦点コンタクトレンズの装用ができるか適応検査を行います。結果をふまえてカウンセリングを行いますので、不安な点・疑問な点をお話ください。
ご自分でコンタクトレンズをつけるのに不安を感じる方も多いかもしれません。当院では、ご自身で問題なく付け外しができるように「装用練習」をいたします。
お子様の場合、眼科で視力検査をした際に度数が強まり近視が強く現れるケースもあります。そこで、一時的に調節機能を麻痺させる目薬を使い、コンタクトレンズの度数を合わせます。
視力や目の状態を確認させていただくため、定期健診をしていただきます。
また、多焦点コンタクトレンズは自由診療で、
・初回適応検査料
・装用指導料
・検査料
・レンズ代
・マイオピン(一緒に使うと近視を抑制効果が高まる点眼薬です)
などの料金がかかります。
費用に関してご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
まとめ
昔よりも目を酷使する生活環境になってきた現代では、子供のうちから視力が悪いケースが増えています。
スマホやパソコンなど、屋内で画面を見続けている生活は多くの年代で見られます。目を使い過ぎるから遠くがぼやけるのは当たり前…と思い込み、近視に気づかずに成長すると重度の病的な近視を引き起こすことや、失明に繋がるような目の病気を発症する恐れもあります。
近視かもしれないと疑ったときは、早めに眼科を受診し、近視抑制の治療で進行をおさえることが重要です。
オルソケラトロジーや多焦点コンタクトレンズなど近視抑制に効果があるコンタクトレンズには種類があります。それぞれの特徴をふまえて選択しましょう。
当院では、1Dayコタクレンズを用いた近視進行抑制の治療も可能です。年齢によってはお子様でも適応できる治療法です。近視抑制について不安な点があれば、お気軽にご相談ください。