コンタクトレンズ購入時に眼科を受診するべき!?眼科での検査内容や定期検査の重要性を詳しく解説2024.11.19 眼の豆知識
デリケートな目の中に入れて使うコンタクトレンズ。正しい選び方をしなければ、目の健康を損なうことにもなり、購入時には眼科の検査と処方箋は欠かせません。
そこで、どんな検査をするのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
一般的によく知られる視力検査のほか、目の状態を知るための検査がいくつかあります。
また、眼科の受診はコンタクトレンズを初めて購入する際に必要な処方箋のための眼科受診と思うかもしれませんが、購入後に定期的に検査をすることもとても大切です。
今回は、眼科での検査に焦点をあてて、正しいコンタクトレンズ装用のためのポイントを詳しくお伝えしていきます。
コンタクトレンズのファーストステップ~眼科検査は何をするの?
眼科で初めに行うのが問診票への記入です。コンタクトレンズを購入するための受診であることを明記しつつ、目について現在気になる症状があれば記載しましょう。飲んでいる薬などを正確に伝えるために、お薬手帳を持参していくことをおすすめします。
それでは、眼科で行われる数々の検査についてご紹介していきます。眼科によってどんな検査が行われるかは異なりますが、一般的なものについてご説明しますのでひとつずつ見ていきましょう。
視力検査
会社や学校で行う視力検査より、正しい環境で測定できるため、正しい視力が分かります。
屈折検査
屈折検査の測定には「オートレフラクトメーター」という機器を使います。近視や遠視、乱視についてはもちろん、目の表面のカーブについても調べることが可能です。
これにより、目にフィットするコンタクトレンズを選ぶことができます。度数のあったコンタクトレンズを作るためにはとても大切な検査です。
眼圧検査
眼圧検査では、緑内障など目に起こっている異変を知ることができます。
通常、目のなかにある“房水”という液体が眼球内圧を一定に保つ役割をしていますが、房水の流出がうまくできないことがあります。眼圧の数値が正常範囲を超えて高くなったときに疑われるのが緑内障です。
涙液の検査
涙液の検査をすると目の状態に合ったコンタクトレンズを選ぶことができます。
たとえば、ドライアイの人におススメなのは、含水率の少ない「低含水レンズ」です。含水率とは「コンタクトレンズの水分量」のことで、目の乾燥を防ぎやすいのは含水率が低めのレンズです。逆に、含水率が高いと目が乾きやすいので注意が必要です。
また、ドライアイの場合は、洗浄液などのコンタクトケアに関するものも、潤いを持続できるものを選ぶといいでしょう。
眼科での処方箋発行のプロセス
次は、処方箋の必要性についてです。
さまざまな検査によって発行される処方箋
当院では、ご予約によって来院いただき、問診やさまざまな検査、医師による診察という流れでコンタクトレンズの処方箋を発行しています。
初めてのコンタクトレンズは、レンズの選び方や装用方法、ケア方法が不安という方も多いですよね。さまざまな検査によって目の状態を知ってから、眼科医と相談しながらレンズを選ぶこともできます。
コンタクトレンズの装用についても、検査員が装用練習をサポートしています。ご不安な点はお気軽にお問い合わせください。
処方箋なしで購入するのはリスクあり
インターネット上でも気軽にコンタクトレンズが買えるようになりました。そのため、処方箋はいらないだろうと思う方、処方箋のために眼科の検査をするのに抵抗がある方などいるかもしれません。
でも、コンタクトレンズは“高度管理医療機器”のため、目の現在の状態を検査せずに購入することは避けるべきです。
コンタクトレンズの選び方やケアの方法を間違うと、視力の低下だけでなく、角膜のさまざまな病気を引き起こします。自分では分からない目の状態を眼科の検査によって発見することが可能です。
眼科の検査による処方箋は、専門機器によるデータや医師の診察により適切なレンズを選ぶための指示が記載されたものです。目の状態・疾病を把握してから購入できるように初めて購入するときは、眼科で処方箋をもらうようにしましょう。
コンタクトレンズ選びのポイント
コンタクトレンズには種類があるため、購入前にその概要を理解しておくことをおすすめします。当院ではソフトコンタクトレンズを取り扱っております。
【ソフトコンタクトレンズ】
ソフトコンタクトレンズは、水を含んだ素材で柔らかな素材によってつくられています。
初めてコンタクトレンズを装用する人のなかには「レンズを入れると異物感があるのでは…?」という不安を口にする方もいます。ソフトコンタクトレンズの場合、柔らかな着け心地で次第に慣れるのがメリットです。
サイズ的にも黒目をしっかり覆える大き目のレンズですから、日常的な軽い動きはもちろん、激しいスポーツをする場合でもレンズのズレが起こりにくい特徴を持っています。
また、ソフトコンタクトレンズは比較的短いスパンでの装用をするのが特徴で、いわゆる“使い捨てコンタクトレンズ”です。
なかでも1日だけしか使えない「1Dayタイプ」は、一度取り外したら再び装用はできません。ただ、使ったレンズは処分し、次回は新しいレンズを使えるので衛生的で安心感があります。レンズのケアがいらず、気軽に使いやすいのがメリットといえるでしょう。
そのほか「2週間タイプ」「1か月タイプ」もあります。
これらはいずれも、定められた期間内は使用ができますが、“洗浄・消毒”をきちんとしなければ不衛生になるので注意が必要です。
ソフトコンタクトレンズのなかでも、衛生面やお手入れ面の良さからも「1Dayタイプ」が人気となっています。
【カラーコンタクトレンズ】
カラーコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズに「さまざまな色でおしゃれな雰囲気にしたい」という機能性を持たせたレンズです。
定期的な検査の必要性とは?
コンタクトレンズ購入時に眼科を受診することはもちろん大切ですが、正しく安心のコンタクトライフを送るなら定期的な検査をおすすめします。
定期的に検査を受けるのはメリットがある
目の違和感や痛みもなく、何の問題もなくコンタクトレンズを使えることもあるでしょう。その場合、わざわざ定期的に検査を受けなくてもいいのではと思うかもしれません。
でも、眼科医に専門的な検査を定期的に受けることはとても大切です。
というのも、目の中の病気は自分で初期症状に気づかないこともあるからです。病気の初期症状があるのにコンタクトレンズを装用し続けることで、さらに病状が悪化することも考えられます。
それに、視力が落ちているところに、合わないコンタクトレンズを使い続けた場合、さらに視力が落ちる可能性もあるのです。
“定期的な検査”とはどのくらいの頻度?
よく“定期的”と言いますが「どのくらいで行くべきなのだろう」という疑問を持つ方もいるかもしれません。コンタクトレンズを使用している方の場合、半年に1回程度の定期検査がおすすめです。
異変を感じたらすぐにでも受診を
「最近目が疲れてきた」「ドライアイの症状がひどくなった」「目がゴロゴロする」「長い時間装用していると疲れる」など、コンタクトレンズ使用中に気になる異変が起こる方もいるでしょう。その場合は、定期的な検査のタイミング以外でも、できるだけ早めに受診することをおすすめします。
もともとドライアイではなくても、コンタクトレンズを使っているうちにドライアイになるケースもあります。
ドライアイという言葉は最近よく浸透してきた言葉で軽く考えている人もいますが、正しく検査してもらって適切な対処をすべき症状です。
「ドライアイだろう」という自己判断で市販の点眼薬をさす方もいますが、実はドライアイではなく、別の目の疾患というケースもあります。自己流でケアをしたばかりに、目がもっと悪くなることもあるので注意しなければなりません。
目のトラブルが起こったとき、目に違和感があるときは、放置せずに眼科で検査を受けることが大事です。
コンタクトレンズをつけたままの検査でもいい?
目に違和感がある程度なら、コンタクトレンズを装用したままで受診することができます。どんな状態で違和感をもたらしているかチェックできるからです。
しかし、「目の中が痛い」「何かが異物が入っている感じがする」とコンタクトレンズを装用していることが苦痛なこともあるでしょう。
そういった場合は、「外したコンタクトレンズ」を持参しつつ検査を受けることをおすすめします。
まとめ
目のなかはとてもデリケートで、異変があっても自分で気づけないことも多いです。目の表面に直接装用するコンタクトレンズは、レンズの選び方によっては目の健康を損なうリスクもあるため、自分の目の状態をきちんと把握し“適切なレンズ”を選ぶことが重要です。
ソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズは素材がそもそも異ななり、装用時の感覚やケア方法まで違います。高度管理医療機器であるからこそ、眼科の専門的な検査と診察によって正しい使い方を守ることが必要です。
安心してコンタクトレンズを使えるように、購入時の検査や定期検査をおすすめします。
また、武長眼科では目の検査はもちろん、コンタクトレンズの販売も行っております。 種類によっては定期便での販売も行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。