コンタクトレンズ選びの第一歩は眼科受診|コンタクトの種類や値段、使用時の注意点を詳しく解説2024.09.13 眼の豆知識
コンタクトレンズを作りたいと思いつつも、「どうやってコンタクトレンズを選べばいいか」「どのくらいのお金がかかるのか」など、購入時の流れや値段が気になる方もいるのではないでしょうか。
それに、初めて選ぶコンタクトレンズには不安がつきもので、基本的な注意点も知っておきたいですよね。
今回の記事では、初めてコンタクトレンズを選びたい人が知っておくべきポイントを詳しくお話していきます。
コンタクトレンズ選びの第一歩~眼科受診を正しく行う
コンタクトレンズを初めて使うときの第一歩が「眼科を受診すること」です。
まずは眼科受診を
最近は、インターネットでもコンタクトレンズが気軽に買える時代となっていて、「わざわざ眼科に行く必要があるのだろうか」と思う方もいるかもしれません。
でも、コンタクトレンズは“高度管理医療機器”のひとつ。目に合わないコンタクトレンズを誤って使うと、視力が悪くなったり、目の疾病につながったりなど、さまざまなリスクが高まるため注意が必要です。
コンタクトレンズは目に入れて使うものです。“正しく・安全に使う”には「目の状態を診察してもらうこと」が重要となってきます。
また、視力を矯正する目的でコンタクトレンズを選ぶ場合、目の状態に合ったものを選ばなければなりません。
そして、選ぶべきコンタクトレンズの種類も違うのです。毎日の生活を快適にできるように、購入前に眼科で目の状態を調べてもらうことはかなり重要です。 初めてコンタクトレンズを使用する人はもちろん、これから継続してコンタクトレンズを使うときも、定期的な受診をおすすめしています。
眼科で行う検査の内容とは?
コンタクト購入のために眼科を受診すると、問診のほか、専門的な検査機器による目の検査、視力検査などが行われるのが一般的です。
当院では、問診と検査により度数を確認し、コンタクトレンズをお選びいただいた後、医師により最終調整をさせていただきます。
初めてのコンタクトレンズは目に入れるのが不安という方もいるかと思います。装用練習も行い、つけ外しが1人でできるようにサポートさせていただいています。
購入前に気になる点は医師にご相談ください。
眼科の受診料はいくら?
コンタクトレンズ購入前に眼科を受診する際、診療費用が気になる方も多いかもしれません。
受診する眼科や検査の内容、健康保険の負担割合などで費用は変わってきます。一般的には1500~3000円くらいが目安です。
コンタクトレンズの種類と特徴を把握しよう
コンタクトレンズにはいくつかの種類があり、特徴は大きく変わっています。
レンズの素材による違い
素材による違いについてです。
ソフトレンズ
ソフトレンズは、水分を含んだ素材で“柔らかい”のが特徴です。異物が入っている感覚になりづらいため、初めての方でも着けやすいでしょう。
黒目よりも大きめのサイズで角膜をしっかりと覆えるのでズレにくく、スポーツをする方も安心して使えます。
使いやすさのメリットがある一方で、目のトラブルには気づきづらいという注意点もあります。
ソフトレンズの交換時期による違い
交換時期による違いもあります。
「1Dayタイプ」「1日タイプ」
使い捨てタイプのうち、“毎日レンズを交換する”のが1Dayタイプ、1日タイプと言われるコンタクトレンズです。1日のうちでも、いったん目から取り外せば、再び使うことはできません。
その都度新しいレンズを使えるため衛生的、取り外し後のケアが不要です。
2週間タイプ
2週間を目安に新しいレンズに交換するタイプです。使い始めてから2週間は同じレンズを使うことができます。
ただ、取り外し後には毎回レンズのケアが必要です。
※ケアを怠るとワンデーコンタクトよりも様々な目のトラブルが生じてしまいます。
★当院でのコンタクトレンズの購入、受診、定期健診等の注意点★
コンタクトレンズの定期検診と眼科一般診療は同日にできません。
※痒み、痛み、眼脂等の症状や糖尿病、緑内障の精査で来院された方、メガネ処方希望の方は眼科一般診療となります。
定期検診は6ヶ月に一度です。
※6ヶ月経たないうちに度数調整やコンタクトレンズの種類変更のご希望の場合、コンタクトレンズの定期検診扱いとなります。
ご購入の際は診察券をお持ちください。お支払いは現金となります。
※定期検診から6ヶ月間は検査、診察せずご購入できます。
コンタクトレンズによってはお取り寄せとなる場合もございますので、お電話でのご注文も承っております。
今まで一度もコンタクトレンズを装用したことがない場合
※予約制となります。
受付〜会計までに所要時間は1時間以上かかることがございます。
診察終了の1時間前(平日17時、土曜日16時)までに予約をお取りください。 ※処方箋のみ発行はしておりません。初めは当院でご購入していただきます。
コンタクトレンズの経験があり、初めて当院で受診される場合
当院で取り扱っているコンタクトレンズ以外のものにつきましては、度数調整、処方箋の発行はしておりません。
当院で取り扱っているコンタクトレンズと同じ場合、最初は当院でコンタクトレンズのご購入をしていただきます。
次回から処方箋のみの発行を承ります。
コンタクトレンズ仕様における注意点やトラブル対処法
コンタクトレンズを買う際、値段以外にも注意したいポイントがいくつかあります。
コンタクトレンズに触れる前に手を洗う
手が汚れている状態でコンタクトレンズに触れると、わずかなゴミさえも目の中に入りこんでしまうものです。目のトラブルの原因になるだけでなく、そのゴミがレンズを傷つけることもあります。石鹸で丁寧に洗った手でコンタクトレンズを扱いましょう。
「コンタクトレンズをつける前・はずすとき」のどちらも手指をしっかり洗うことが大事です。
汚れた状態で使用しない、ケアをきちんと行う
「汚れがついている」「傷がある」「変形してしまった」など、“異常”を認めたコンタクトレンズは目にとって危険です。つける前には必ずレンズをチェックし、異変があるものは使わないようにしましょう。
用法・試用期間を守って使う
「1日」や「2週間」というタイプのコンタクトレンズは、使い捨てのため、使用期間を超えて使えません。
1日タイプのコンタクトレンズの場合、そもそも「1日つけたら処分」を想定しているため、洗って再使用できるほどの耐久性はないので注意しましょう。
落としてしまったコンタクトレンズに注意!
コンタクトレンズをつけている際、ふとしたきっかけで目から落ちることもあります。
小さく透明なコンタクトレンズは見つかりにくいですが、たとえ運よく見つかったとしても、すぐに目に入れるのはNGです。素材が柔らかなソフトコンタクトレンズは破損・変形しやすいため、その状態で目に入れると目のトラブルを起こしかねません。
また、落とした場所によっても一概に言えませんが、屋外でコンタクトレンズを落としてしまった場合はさまざまな細菌が付着している可能性が高いです。
人の肉眼ではわずかな汚れ・傷を見逃すこともあり、それが目のトラブルにつながることもあるため注意しましょう。
定期的に眼科で診察してもらう
初めてコンタクトレンズを買う際はもちろんですが、定期的に眼科を受診することが大事です。
コンタクトレンズを使っているうちに、視力や目の状態は少しずつ変化していきます。劣化したコンタクトレンズで目のトラブルを引き起しかねません。
また、コンタクトレンズにより視力は少しずつ変わっていきます。自分では気づかぬうちに「目に合っていないコンタクトレンズ」を使ってしまうのは避けたいところです。
“今”の自分に最適なコンタクトレンズを選べるように、定期的に眼科を受診しましょう。
まとめ
レンズの種類によって値段もさまざまですが、ご自分の目に合ったものを正しいお手入れとともに使っていくことが大切です。
コンタクトレンズの選び方、使い方を間違うと、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。コンタクトレンズの誤った使用が原因で起こる目の病気はいくつもあり、取返しのつかない目のトラブルを避けるためにも購入前に“眼科受診”をしましょう。
「初めてのコンタクトレンズは選び方が分からない」「正しく装用できるか不安」など購入前の不安点もお気軽に当院にご相談ください。